滑る原因はプレッシャープレートが完全に戻らず半クラッチの状態にある事。
明日の確認事項は。
組みあがったプレッシャープレートとレリーズベアリングの遊びは(隙間は)あるか?何ミリが正常か。
部屋に戻りネットサーフィンを始める、
ホークの遊びはフリーでの動きは2ミリから3ミリとある、(レリーズベアリングとクラッチカバーのダイアフラムスプリングの隙間)
リレーズシリンダーのプッシュロットはフォークと直角になっている事とある。昼間ロットが戻る時に引っかかっていてガッツンと戻ったのを思い出す、その後シリンダーからオイルが漏れるようになった。直角ではない公算が大きい。
オイルが抜けているのでクラッチのオイル交換の手順も一通り覚える、回路にエアーは入っていなのでシリンダーのみエアー抜きすれば良い。ブレーキオイルは買ってあるのでそれを使う。
手順を確認して作業開始。
写真はマツダで修理前赤丸の部分は直角で接触してる
(1)クラッチペタルを一杯に踏み込んで、クラッチべタルガ戻らないようにペタルと腰かけの間にツッカエ棒。
(2)リレーズシリンダーロットを一番伸ばしてフォークが戻らないようにフォークにツッカエ棒をする。
(3)ロットの調整ネジを縮めてロットが手で動くくらいにして、レリーズシリンダを車体に固定しているナットを軽く緩めフォークとロットが直角になるように調整し締め付けは後でする
マツダで修理して取り付け時にレリーズロットとフォークの直角調整が出来ていなかったのが滑りの原因??
修理後はクラッチペタルが以前より重く感じた。(ロットの動きがスムーズではなかった。)
技術者のちょっとしたミスが3カ月の長期入庫になったか?(1個目のミス)
下の写真は修理完了のレリーズ部分、シリンダー固定ナットに緩み確認用黄色のマーキング
この時は分からず、後日フォークダストカバーを交換するが、プラスチック並みに硬くてフォークの動きを妨げていた。>>次の写真は交換したダストカバー
(4)ロットを一杯に縮めてシリンダーから抜き、ピストンも取り出す。
(5)ピストンのゴムキャップが破れていた、オイル漏れの原因、ガッツンと言った時破れたか、ビストンのロットが入る穴にコジリ傷がある、真っすぐ動かなかった証拠。
(6)ビストンを交換してシリンダーに一番奥まで挿入して動きを確認する、ペタルをゆっくり踏み込むと口元3ミリ手前まで出るがオイル漏れは無し。
(7)縮めたロットをシリンダーに入れフォークに当たるまでロットネジを伸ばしフォークのツッカエ棒を外す。
(8)ロットネジを縮めてフォークをフリーにしてフォークの遊びを確認、2から3ミリあり正常値で遊びがありクラッチは滑らないはず。
(9)ロットネジを伸ばしてフォークに軽く当たる、(押してはいけない)所で止める。
(10)シリンダーに入った空気を抜く作業。
(11)ツッカエ棒を外してクラッチペタルを手で戻して又ゆっくり一杯迄踏み込んでツッカエ棒で固定
(12)ブリーダ―バルブを緩めると空気とオイルが出てフォークが戻る、ブリーダ―バルブを締める
(13)手でクラッチペタルを戻し踏み込んでツッカエ棒
(14)オイルの減ったクラッチタンクにオイルを足す。
11と12を3回ほどやれば空気が出なくなりオイルだけ出る、ブリーダ―バルブを締める。
(15)クラッチペタルとレリーズロットが連動して動くのを確認しブリーダ―バルブを完全に締める、レリーズシリンダーを車体に止めているナットも完全に締める、黄色でマーキング。
(16)クラッチペタルを踏んでクラッチが切れる場所はストローク3分の一残りで切れる様にセット。
修理完了後試走行で12k程走行する、トップギヤー40k走行からの急加速でもエンジン回転は急激に上がらず回転に応じてスピードが上がる、クラッチの滑りは無く一安心し自分を褒めたい気持ち。50年以上乗ってる車でちょっとした異常も分かる。
帰り途中に息子の希望で宮で昼食。
クラッチがまた滑る様になっている、ペタルの踏む回数が多いとフォークの遊びが無くなりペタルの位置が手前に来て滑る様になる。油圧回路が??
ジャッキアップしてクラッチの修理、ブリーダ―バルブを緩めてフォークを一番奥まで戻す、
ロットの出は60ミリで遊びは1センチくらいある、運転席に入りクラッチべタルを20回ほど踏んでロットの出を測ると70ミリになってる、バルブを緩めフォークを一番戻して60ミリにして、今度は女房にクラッチペタルを踏んでもらい、自分はフォークの動きを確認する、クラッチを踏んで離しすとフォークが完全に戻らず0.5ミリくらい出る、何回か繰り返すと徐々に出てくるのが分かる。
リレーズシリンダーは直したので後は
クラッチマスターシリンダーの動作不良と判断、外して組み換えも良いが動作不良の原因が特定できていないので、動きの正常な部品取り車からクラッチマスターシリンダーを外してオーバーホールをする事に、これが錆で大変だった。
以前からクレ55を掛けて置いたシリンダーを固定してる上のナットを外す
配管を外してボルトを付けて油抜けを防ぐ
下のネジを外す
取り外し完了
クラッチペタルは一杯に踏み込んでツッカエ棒をしてある。
シリンダーピストンが見える
オイルを抜く、中のナットはオイルタンク固定用、穴の下にシリンダーに繋がる穴がある
ピストンの取り出しリターンスプリングで押されているので、中に押し込んでピストンストップワイヤーを外す
ラジオペンチで挟んで縮めて溝から外す
外れたピストンストップワイヤー
中に入っていた状態、左からリターンスプリング、プライマリーカップ、ピストンス(ピストンに付いているセカンダリーカップがへたってる)
固定用ナットを外してオイルタンクを外す
シリンダーの心臓部、針先ほどの油逃がし穴が塞がっている、パーツクリーナとまち針で固形物を除去貫通。
オバーホールの時は純正のピストンの長さに合わせる事、1ミリでも長いとこの穴を塞ぎクラッチが滑る様になる。
シリンダー内の錆び取りはマジックインキにサンドペーパーを巻き付け丁寧に回して取る
錆で汚れたサンドペーパー。
パーツクリーナで内部を洗浄、純正と同規格のリペアー部品、取り出した部品と合わせ済み。
組み入れる順番に並べてみた
シリンダー内とゴムにブレーキオイルを塗り
リターンスプリングを入れ、プライマリーカップを入れる、
薄いプラスチック部品、(ピストンのプライダリーホールの機密保持用か?)
プライマリーカップに乗せて
ピストンを入れる、指で押し込んで戻りの動きを確認
細いネジをロット代わりにしてピストンを押し込み
ラジオペンチでピストンストップワイヤーを挟んで溝に入れる
ワイヤーで固定されてオーバーホール完了
以前からクレ55をたっぷりかけて置いたのでネジは直ぐ外れた、シリンダーの入り口に錆がありピストンが抜けない、ピストンの穴に10ミリのボルトがねじ込みが出来たので奥までねじ込み弱く叩いたら動く、今度は回しながら引き抜く力を入れると徐々に抜けてきて動く、奥に押し込みビストンストップワイヤーを外して入り口の錆を取り奇麗にする、2時間近くかけて漸くビストンを取り出した、約半日かけてオーバーホールをした。
オーバーホール後のクラッチマスターシリンダーと交換した内部部品、古いオイルが黒い糊の様になっていたのをパーツクリーナーで洗い流し、オイルタンクの下にある針先ほどの穴が詰まっていた、細いマチ針でやっと穴を掃除、
今ルーチェに付いているマスターシリンダーでのオイルの動きが正常になっていない気がする、マスターシリンダーもこの穴が詰まっている可能性がある。
明日外したマスターシリンダーを分解して、マツダでオーバーホールした時の状況を確認する、ギヤーの入りが悪い故障でクラッチマスターシリンダーとレリーズシリンダーのリペアー部品を渡し修理してからも完全に直らず、今度は滑る様になったのでクラッチ盤やカバーなどクラッチ関係は全部交換するが直らず、3カ月以上入庫しても完全に直っていなかった、12月末にその時は滑らないと言う事でルーチェを引き取るが、1月8日に再びクラッチが滑る様になる、マツダでの修理は諦め自分で修理に取り掛かる。
1>その時もレリーズのピストンがシリンダーより出ていた。
先ずクラッチリレーズシリンダーの取り付け角度が悪くロットの動きが悪い事を見つけ直す。ロットの動きが良くなり完全にクラッチが繋がる様になった。
2>2月26日に乗った時に再び滑りを感じて27日直して上り坂で試験、滑りは無しだった。
3>今月6日に再び滑る様になる。千曲市を往復30kmほど走る、帰りに滑りを感じる、帰宅後ロットが70ミリ以上出てた。
しかし外したマスターシリンダーは、左写真様にまち針が穴の途中で止まり貫通していない
ピストンを抜いて比べてみると、右写真の様にプライマリーカップが油逃がし穴を塞いでいて油圧力がゼロに戻っていなく、負圧解消の為にブリーダ―ホールから引き込まれたオイルがシリンダ―に入り僅かにレリーズピストンを押ている。
この時リレーズシリンダーピストンロットは定位置より約1ミリ出る、20回以上踏むと20ミリも出てフォークを押したままになりクラッチが滑る様になった、やっと原因を突き止める事が出来た。
ルーチェ1800用として買い保存して置いてマツダに渡したクラッチリペアー部品のマスターシリンダーのピストンが純正(51.25mm)より1.5ミリ長くマツダでも気がつかなかったのが、長い間(6ケ月)クラッチの滑りが直らなかった原因。
おかげでクラッチの動作原理や穴の働きなど理解を深めることが出来た。