タンクの底は10ミリドリルで穴あけ後、ガストーチで穴の部分を暖めて柔らかくし、1/2ニップルをねじ込みます、ねじ山の長さは約10ミリ程にネジ切りも出来ます。
本格的に使うにはタンク接合部分の物理的強度が心配で改良。
配管を外ずした状態です。ねじ山の部分が10ミリほどあります。
管材専門店で仕入れた1/2タンク取り出し口(850円)を付ける事に。
内部への飛び出しも6ミリほどで済む
タンク取り出し口の径に合わせジグソーでの穴あけ。
取り出し口の空回りを抑える切り込みも後から加工する
タンク部材を挟むようにしっかり締め付けた取り出し口
タンク内側
タンク口からは手が入らないので、長い1/2ねじ切り鉄パイプに仮付けで入れて底のナットを締め付けた。締め付け後仮付けのパイプを外す。突起部は6ミリほど
ニップルを繋ぎ完成、少々のショックでも破損は無いので安心して作業ができる。
上から見る、4気圧の安全弁はそのまま使用、内部の加圧ポンプとハンドルは外しました、噴霧液出口からエアーを送り込みます。
(レギュレータがあるので安全弁は必要ないかも、でも安全の為)
蓋の裏側ですが、ホームセンターで5ミリ厚のゴムを買い、円形に切りハンドル穴のめくら蓋にする。
口が大きいのでメディアの挿入も楽。
蓋の上ですがゴムで完全に塞がれエアー漏れは無い
網戸用の1m×2mのビニール袋をブラストケース代わりに、袋の口からノズルを入れ、底から40ミリのホースでフィルタを通しエアーを逃がす。空気圧で袋が適当に膨らんでノズルが動かしやすい。
最初の目的がタイヤホイールのブラスト処理、大きな入れ物が必要で思いつく。袋だけ使って長さ2メートルの鉄バンバーのブラストも可能。
コンプレッサーの能力不足で、エアーシリンダー用電磁弁を使う。
DC24V電磁スイッチで一瞬の通電で、エアーの力で回路を切り替える、2回電磁弁でタンクとノズルに交互にエアーを供給。
一度作業を始めると10kgのメディアが無くなるまで連続でするので、切り替わった時のエア抜き用穴はメクラ蓋で塞いで圧力が下がらないようにした。
流量の有るコンプレッサーにすればエアー切り替えも必要なく、エアー抜き用穴を空けてタンクエアー抜をする。
電磁弁用DC24Vは自宅に在った24V直流電源を使用。
チーズの中で負圧を掛ける為に、1/2から3/8の異形ニップルの穴の中に、ワンタッチホースニップル6ミリをテパー加工して詰める。
1/2チーズに合わせ先の長さを調整
チーズの中にサンドメディア側から、チーズに入る様に加熱して細く加工した、13ミリ塩ビ管の先を斜めに切り竹槍状にして入れる。
このアイデアは、自宅の錦鯉池に水中で、酸素を供給する為のジェットノズル装置があるが、その構造を使った。
エアーの出口側は負圧になり、チーズ上から負圧を補うため空気が引き込まれる
エアー入り口側は勢い良く出たエアーで、塩ビの壁を境に高圧になってる
赤いノズルから高圧空気、緑色の斜め部分は負圧になり、上から砂が吸い込まれて、タンクは少ない加圧でも砂が落ちる
工夫を凝らしたチーズ部分の組み立て完成
配管と配線が終わり完成したM式サンドブラスト。
黒い箱は24VDC電源、白いコンセントボックスには、チャイム用押しボタンSWが2個でエアーをタンクとノズルに切り替え供給。
タンクにはサンドメディアが10kg入り、毎分55リットルの能力でも、サンドメディアが終わるまで順調に作業が出来ます。
レギュレータをここに付ける事により、10メートルホースで冷やされエアー中の水分が良く取れる、水抜きの着いたレギュレータは便利で結構水が溜まる。
プラスチックたらいに14インチ鉄ホイールを入れ、それを1m×1mのビニール袋(12円)に入れて口元よりノズルを入れ紐で縛る。
エアー抜きは袋の底から40ミリホースで抜きホース先に砂回収用ジョウロを置く
タンクが空になったら、袋とたらいからメディアをジョウロに入れタンクへ注ぐ。
曇った袋の中に100W電球を入れ照明にすると中の品が良く見える
右下のジョウロはエアー排出用受けでタオルをフィルター代わりに被せる
ブラスト装置一式。小物には充分のコンプレッサーだが、タイヤホイールの大物をブラストするには、毎分120リットル(12900円)のコンプレッサーが欲しい。多分すぐ買うようになる?
第2章・サンドブラストケースの製作
やはり長時間の作業では専用のケースが必要となり、ホームセンター通いで部品を集める
14インチホイールが入る事が条件で、18L灯油タンク4個が入るケース(75×47×45)を使って作りました。
ノズルホースは利き手の反対側より入れ箱の中で U ターン。
ホースが破れ使わない掃除機が有ったので集塵機用に使った。回転数が変えられる家庭用掃除機
集塵用サイクロンは漬物用ポリ容器で作った。
硬いメディアがサイクロンへ落ちないように、箱の吸い込み口は箱底より10センチほど上にあります
手を入れる穴あけと手袋
VU100ミリ(外径115ミリ)の塩ビ管を使用、穴加工はジグソーで外径より、2センチ小さい穴を開け、コツが必要ですが、ガストーチで穴の周りをあぶり軟らかくして、外側より6センチに切った塩ビ管を押し込むと写真の様になります、冷えて固まってから塩ビ用接着剤で接着。塩ビ管は面取りがしてあります。
ホームセンターで、長い袖付きゴム手袋(肘まである)買い、内側から出し外側でホースバンドで固定、こうすると皮膚が塩ビ管に触りません。
穴の間隔は肩幅に合わせて開けると自然で疲れません。
サイクロンは漬物用15Lポリ容器を使い作りました。
掃除機のホース口が25ミリの塩ビ管と合うので、蓋の穴はVP25ミリの外径より2センチ小さく開け、ガストーチであぶり軟らかくなってからVP25ミリを押し込みと写真の様になります。固まってからパイプは抜きます。
次に塩ビ管をガストーチであぶりティパー状にする。加工した塩ビ管です。(火が強すぎました、遠火でゆっくりあぶると良いです)
蓋の内側より接着剤を付け挿入、乾くまで動かさないように。3時間ほど。
上に出た部分。ここに掃除機のホースが繋がります。
蓋の完成です、サイクロン出口。
サイクロン入り口の加工
塩ビVP30のLソケットを使い写真の様に加工。穴をトーチであぶり、軟らかくなって押し込んだ状態。
Lソケット外径より2センチ小さく開けた穴を暖めて、軟らかくなったら内側よりソケットを押し込みます
外側に出たソケットは冷えたら一旦抜く
開いた穴、バリはそのままにしておきます
接着剤を付け固定。3時間放置。
入ってきた空気は円く周り、上の蓋の中心より抜けていく、ブラストメディアは下に落ちて底に溜まる。埃の粘土状のメディアが良く回収できました。
完成したサイクロン。
箱底10センチ上より出た空気と埃は横より入り、重いメディアや埃は底に溜り、軽い埃は蓋の中心から吸い出され、掃除機に吸い込まれる。回転数の調整が出来る家庭用の掃除機便利。
台は日曜工作用作業代の上の板を外し、箱をやや斜めにセット。
蓋の上にラップを利用した埃避けが見える詳細は次に
ブラストケース蓋に付けた、のぞき用窓は5ミリアクリル板、35×26センチを使い4箇所をビス止め。隙間は塞ぎません
蓋の穴はラップの幅でもある。幅30×縦21センチに開ける。
上の隙間からラップを入れ下の隙間から出し巻き取る。最初はラップが箱やアクリル板に張り付いて動かなかった。ラップが接触するアクリル板の角、上下2箇所をクラフトテープで巻く、窓の枠にもクラフトテープを張ってみたらスムースに動き、巻取りが出来るようになった。
横の溝の凹みや隙間から空気が入り、一種のエアーシャッターになり、埃がラップに付くのを防ぐので汚れが少ないです。
写真左に10w蛍光灯が見える
半分ブラストした14インチ鉄ホイール、6本ブラストして再塗装。
サンドブラストメディアは褐色アルミナ#100を使用